東京都多摩地区、神奈川県南部を中心に一般住宅の外壁塗装、塗り替え、リフォーム工事を承っております、有限会社不二塗装です。
今年は毎日がっくりきてしまう程の猛暑が続くかと思えば、見たこともない方向から台風が立て続けに来てしまい、9月はどんなことになるのかと想像も付きません。
意外と例年通りの秋が来るのかもしれないですが、なんにせよ、この異常気象で被害に遭われた西日本の皆様にお悔やみ申し上げます。一日も早く普段の生活が取り戻せることを願いわずかばかりではありますが、募金させていただきました。
さて、台風と申しますと今まで一度も雨漏りがなかったというお宅の壁に染みが出て、さあ、大変と電話がかかってくる事があります。
お話をうかがうと、普段の雨では土砂降りでも雨漏りしたことはないそうですし、台風の度雨漏りがすると言うことも今までなかったそうで、数十年目にして初めての事だとか。
外観を見る限り建物の手入れもよくなさっているようで屋根、壁に異常もなく雨漏り箇所も綺麗な印象を受けました。
「三年とか五年に一度、台風の時に同じように漏ったことはありませんか?」
「一度もないんですよ。何年かに一度雨漏りするなんて事があるんです?」
「あるんです。とても強い風が吹いて横殴りに雨がたたきつけられるように吹いたときだけこの窓の上にある庇(霧除け)部分のトタンと壁の境目から入ってたんです」
「隙間が空いてるの?」
「はい。湿気を逃すためわざと空けてあるんだそうで・・・もちろんトタン部分は壁の内側で18㎝ぐらい立ち上がってるから雨が入ってくることはないんです。でも、あまりにも強い風の時、その18㎝を駆け上がって水が入ってしまうことがあるんです。」
「台風の度にそれじゃ困るわね」
「風向きと風の強さ、雨、これが運悪く重なったときだけ漏るんです。ポタッ、ポタッ程度なんですけど。だから、五年に1回とか、あるいは10年前に一度あったなぁ・・・っていうお客さんもいました。」
「ウチも古い家だからねぇ、でも今までは一度もなかったのよ」
「う~ん・・あれ?奥さん、となり空き地になってますね!」
「そう。お隣建て替えるんで取り壊したのよ」
「それかもしれません!今までは建物があったからここに風が直接当たることがなかったんじゃないですかね?」
「ははぁ・・・なるほど」
と、いうことも有りましたが・・・これはちょっと特殊な例です。
写真も別の現場の下見板壁の家ですが、トタン部分の立上りがよく分かるかと思い掲載させていただきました。
雨漏りはしているけど原因が完全にはつかめないというのは実は良くあります。
一つずつ原因と思われるものを排除していって絞り込んで探っていくというのが雨漏り対策の基本です。