シーリングとは、サイディングやALCといった外壁材に見られる、ボードのつなぎ目を埋める目地材のこと。
部材同士の隙間を塞いだり、クッションの役割を果たしてくれています。
シーリングは目立たないものではありますが、劣化してしまうとそこから雨漏りを引き起こすこともある大変重要な部材。
そのため、建物の防水において、シーリングの定期的なメンテナンスは必要不可欠と言えます。
10年ほどを目安に、防水性能を万全な状態にしておきましょう。
シーリング打ちかえの流れ
【1】 カッターで切りこみを入れる
シーリング材の両面に切りこみを入れ、サイディングとの縁を切り離します。
【2】 既存のシーリング材の撤去
シーリング材を剥がし、小口部にも残らないよう、再度カッターでよく削り落とします。
【3】 マスキングテープによる養生
目地周辺のサイディングが汚れないよう、マスキングテープを貼って養生を行います。
テープによれや浮きがあると、仕上がりが汚くなってしまいますので、綺麗に仕上げる為の大切な作業です。
【4】 プライマーの塗布
プライマーは、シーリング材と外壁材の密着をより良くするための工程です。
この工程を省くと、施工後すぐにシーリング材の剥離やひび割れが起こってしまうため、欠かせない工程です。
【5】 バックアップ材の挿入とボンドブレーカーの貼り付け
バックアップ材は、目地の深さを調節したり、シーリング材を目地底で支える役目をしています。
ボンドブレーカーは、目地底にシーリング材が張り付いてしまうことを防ぐ特殊テープのこと。
現場の状況に合わせ、最適な工法を選びます。
【6】 シーリング材の充填
専用の用具を使用して、目地にシーリング材を充填します。
気泡が入ったり、隙間ができないように充填後はヘラを使用し、両側のサイディングにしっかり圧着するよう、ヘラで抑え込みます。
【7】 完成
養生用のマスキングテープを剥がして、工事完了です。