冬の情景 6

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
府中市はもちろん、日野市、八王子市、拝島市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

とある冬の日。

場所は八王子インターから西にかなり走った山裾の新興分譲地でした。
朝からどんよりと曇り空。
部屋の中にいてもしんしんと冷え込むそんな日でした。

「オイオイ(^_^; この家ちゃんと断熱材が入ってるんだろうなぁ」
「やたらと冷えるじゃんか・・こりゃバリバリ体を動かさないと風邪引くぞ」

もちろん我々だって、無策で冬の現場に挑んではいません。
まぁ、当時はヒートテックなんてなかったですが間に綿が縫い込まれた入ったモコモコのアンダーウェアで武装したり、カイロをフトコロに突っ込んで考えられる限りの防寒対策はしていました。
それでも年に何回か、本当にどうにもならないほど寒い日があったのは良く覚えています。
しかしそれは外仕事の場合がほとんどで、この時のように部屋の中でじっとしていられないという事は数少なかったです。
早く終わらせたい我々は休憩や昼ご飯も必要最低限の時間しかとりません。
というか、体を動かしていないとすぐに歯の根が合わなくなってしまう。そんな状況だったのを良く覚えています。
そのかわり仕事がはかどる!はかどる!

 

「もう先が見えちゃった。今日は頑張ったなぁ・・」
「本当だな。暗くなる前に会社に戻れるんじゃないか?(^^)」
「その割には外がもうすでに暗いじゃんか(^_^;) 時計が遅れてるわけないよな・・」
「そういえば、今日は、やたら静かで気味が悪いよな(^_-)?」

 

その家はちょっと小高い丘の上にある感じでしたから、山陰になるはずもなく・・近山の向こうにはそれなりに高速道路も通っていて換気のために開けた窓から遠くダンプやトラックの通う音も聞こえていたのです。
この寒さで開ける窓を最小限にはしていましたがそれにしてしても静かすぎる。
不信に思って窓に近づく相棒。

 

「(@O@) あ~!」
え?(*_*) なになに?どうした??」
「寒いわけだよ~ (^^;)・・・トンネルを抜けると」
「へ? (^_^;)?」
「そこは雪国だった・・・(=_=)」

「うわ~(^0^;) こんなことってあるんだ!」

そうなのです。我々の知らない間に外では雪が降りはじめ、すでに10㎝ほどの積雪。白銀の世界と化していたのです。

 

「あらー・・・綺麗 (*^_^*)」
「うん (*^_^*)・・・でも、これマズイ状況だよ」
「・・・(-_-;)帰れないかもだね」

 

そうなのです、この日に乗ってきたのは普段あまり使わないタウンエース。
脚立や足場板を大量に使用するために久々に引っ張り出してきたオンボロトラックだったのです。
履いているのは溝の少ないバイアスタイヤ。

もちろん今で言うところの夏用タイヤ。
しかも履き古してスリップサインまで後1ミリぐらいという本体に似つかわしいオンボロつるつるタイヤだったのです。


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