平成の米騒動 3

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
府中市はもちろん、国分寺市、日野市、稲城市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

最近では新米が出回りだし、スーパーの棚にもお米が戻ってきましたね。
結局のとことろ、あの騒ぎはなんだったんだろうって思えるぐらいです(^_^;)
聞くところによりますと買い過ぎちゃったお米の返品を希望する人もいたとか・・・
思うに今回の場合は平成の時ほどお米の在庫は枯渇していたわけではなかったんでしょうね。でもテレビなんかで

『お米がないよ!ヤバいよ~』

って言われれば、ホントかなと思いつつも確保しておきたくなるのが人情。
みんなが普段の備蓄を上回る量を買えば当然お店も品薄になる。品薄になれば

「なんかホントにお米ないみたい・・・」

となってさらに買いだめに走るという悪循環が起こる(^_^;) 恐ろしい物です。
昔『みのもんた』さんの番組の特集で取り上げられた商品(納豆とか、粉茶とか)が爆売れするって現象がありましたけど、あれの極端な例って事なんでしょうか。粉茶の時には店頭から一度煎茶を回収して粉茶に加工して再出荷したそうです。
それぞれのブームは一定の期間が過ぎると落ち着きましたが、平成の米騒動はかなり長引きましたので本当にお米がなかったんでしょうねぇ。
同じく深刻なケースだと最近ではコロナの時の「マスク不足」なんていうものがありましたね。
あの時はですね、私ミシンを趣味で持っていてちょっとした物を作ったりしているんですけど、不織布のマスクがなくなってしまって布のマスクを自作する人が急増したんです。
そしてマスクの材料である「ガーゼ生地」や「ゴム」が姿を消しました。ネット上からも実店舗からもです。

「サラシ」さえなくなりましたからね。医療用のガーゼまで不足してマスクの材料としてそれらを買われると本当にそれを必要とする現場が困るので購入を控えるよう呼びかけがあったぐらいです。
ゴムなんかも「お一人様1mまで」といった感じで制限付きで販売されたんですよ。家庭用ミシンも売れたらしいです。僕も多めに作って人にあげたりしましたっけ。
平成の米不足の時には外国からインディカ米を緊急輸入しましたが、今回はお国の方も『備蓄米』を取り崩さずに

「皆さん冷静になってください」

と呼びかけて最後まで備蓄米を出さなかったでしょう?
実はこの『備蓄米制度』自体が平成5年の米騒動を教訓として始まったそうですから当時の凶作がいかに深刻だったかがわかりますね。
我々が当たり前に食べていたジャポニカ種というお米だけでは足りないということで海外からタイ米またはインディカ米と呼ばれる品種をドンドン輸入しました。

このお米ヒョロヒョロと細長く、独特の香りがあります。ピラフとかパエリアにはこちらの方がピッタリ合っていておいしいそうですね。

でも、我々が持っている炊飯器にはあまり相性がよくなくてちょっとお味も我々の期待する「お米」とはやはり違う。
やっぱり食べ慣れたものを食べたいじゃないですか。当然売れ行きは芳しくないというわけで、国産のお米との抱き合わせで販売されました。

今でいう陰謀論的に『だまされるな!外国からの圧力で米の輸入を受け入れるための芝居だ!』なんていっている人もいましたが、スマホもなければ、インターネット環境も未整備な時代ですから果たしてそれが真実なのかどうかの議論もあまりされなかったですね。

ともかくも明日のお米が必要となればいたしかたなく外来米も一緒に買う必要があったのです。(つづく)


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