外壁がサイディング貼りの塗り替えは?3

東京都多摩地区、神奈川県南部を中心に

一般住宅の外壁塗装、塗り替え、リフォーム工事を施工しております、有限会社不二塗装です。

シーリング用プライマー塗り

前々回より、外壁がサイディング貼りの建物の塗り替え工事についてご説明させていただいています。

旧シーリーングの撤去が完了したら、余分なシール材が付着しないように充填部分の両サイドに養生テープを貼り、完了後新規のシール材を充填していきます。 

充填の量に関してですが、このような深い目地があるタイプのサイディングボードの場合、目地の半分ぐらいの深さに充填し止める化粧打ち仕上げもあるのですが、今回は充填完了後窯業サイディングと共に全てを塗装する予定もあることから、目地の深さいっぱいまでの充填を行います。

こちらの方が接着面積も多く稼ぐことが出来、耐久性に優れています。

新規シーリング材充填

また、目地幅より1mm弱程幅広くテープを貼るとサイディングボードにシール材が爪を立てるように食い込んでひっかかり、引っ張りに強くなります。

もちろん塗装をしない仕上げの場合これを行うと目地の巾が広く見えてしまうわけですからタイル調のサイディングなどには適用できない場合もあるわけで、事前のご説明と、打合せが大切となってきます。

お客様の要望を聞き、充填量、見切り位置を決定後、新規のバッカー材を入れ、シーリング用のプライマーを塗布。完了後充填していきます。

シーリングの種類にはいろいろあるのですが最近ではポリウレタン系より耐久性はやや劣るものの、シリコン系より塗膜の密着性に優れ、汚染度の少ない「変成シリコン」系「ノンブリード」タイプのシール材が良く使われます。

ならし作業

ブリード現象とはコーキングに柔軟性を与える為に添加されている可塑剤が表面塗膜に悪影響を与え、黒い染みや埃を呼び寄せてしまう事。

たまに町中で壁面にミミズのような黒い筋が入っているお宅を見かけますが、これなどは壁のクラック部分を補修したシーリングがブリード現象を起こしている状態です。

最近では「ノンブリード」を強く打ち出している製品が数多く開発されているのでそれを使用すれば問題ないといえるのですが、既存のシールを残した状態で塗装を行う場合には念のため「逆プライマー」(スズカペイント)や「ブリードオフプライマー」)(日本ペイント)といった可塑剤移行防止プライマーを塗ると安心です。

施工完了

このように充填後、専用のヘラでシール材を押し込みつつならしていきます。その後テープを撤去すれば打ち替えの完了です。

 


一覧ページに戻る