東京都多摩地区、神奈川県南部を中心に一般住宅の外壁塗装、塗り替え、リフォーム工事を施工しております、有限会社不二塗装です。
前回に引き続きサイディング貼りの建物の塗替についてお話しさせていただきます。
実際にシーリング打ち替え作業流れの写真をご覧になっていただきながらご説明させていただきます。
まずは既存のシーリング材の撤去、ここからスタートです。
溝部分に充填されているシーリング材ですが、サイディング同士の接合部、や金属の取り合い部分など、温度差や、地震の際などに比較的動きが発生しやすい部分を「ワーキングジョイント」と呼び、この場合は亀裂断裂の少ない2面接着工法が良いとされており、コンクリートの打ち継ぎ目地や窓サッシ廻りなど可動が少ない「ノンワーキングジョイント」の場合には、より防水性を重視した、溝の底の部分にもシールが接着している3面接着が好ましいとされています。
この写真の場合はサイディング同士の接合部にあたるので二面接着となりますが、その証拠に溝の両側にカッターで切れ目を入れますと底面が接着していない為、思いのほか抵抗なくするりとシールを除去する事が出来ます。この写真に写っている白い物は「バッカー」と呼ばれる目地底調整材でこれが挿入されていたこともあって撤去そのものは順調に行う事が出来ました。
新築時のサイディングの目地接合部には、あらかじめ下地ベニヤにサイディング巾分の位置に「ハットジョイナー」と呼ばれるレール状の金属金物が取り付けられています。
お借りした断面図でいいますと下側に建物の下地が来ることとなり、突起部横にサイディングを合わせて貼っていくことで、目地部分の巾、高さをコントロールする事が出来ます。
断面は凸型をしていて突起部分が目地底巾になる部品です。目地底部分にはあらかじめ「ボンドブレイカー」と呼ばれる接着防止テープが貼られているため目地底にシーリングが接着することはありません。これにより「二面接着」が可能となっているのです。
このボンドブレイカーテープは再利用が可能な為、打ち直したシールも二面接着となります。
滅多にないことですが、何らかの原因でこのテープが欠損してしまった場合には、改めてボンドプレーカーテープを貼り直すこととなります。