東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
日野市 、八王子、町田、稲城など東京多摩地域を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。
最近の建物では工場で作られた壁面パーツを組み立てて作られるユニットバスが主流となってきていますが、現場で左官屋さん、タイル屋さんがまさに手作りで作り上げたこだわりのお風呂場もまだまだたくさん残っています。
そのような作りのお風呂場はほとんどの場合、腰から下の部分をタイル張りに、腰から上の部分を漆喰、あるいはリシンの掻き落とし仕上げとしてある場合が多いですが、中には壁面全体をタイルや、石張りとしてある場合もあります。その場合でも天井面だけは、ボード張りの塗装仕上げという仕様となっているようですね。
お風呂場につきものといえばカビ。こればかりはどうしても避けられないようで、皆さん定期的にゴシゴシとカビ取り剤を使ってのお掃除をタイル、タイル目地部分に行われていると思います。そうなんです。このようなお手入れがしやすいよう、腰から下あるいは壁全体を丈夫で防水仕様のタイル、石張りとしてある訳なんですね。
けれども腰から上の部分と天井部分は漆喰やボード。
いくら水がかかりにくいとはいえ、湿気の多いお風呂場ではどうしてもこの部分にも長年の使用のうち汚れや、カビの発生が避けられません。でも、タイルと違ってゴシゴシと擦るわけにもいかず・・・さりとて軽く擦るだけでは思うように綺麗にはならず。
それならば・・塗装となるわけです。
一般的には漆喰壁と同じ「艶消し」の塗料で仕上げますが、塗料全般に言えることなのですが、極端に言いますと「艶消し」の仕上げの場合、表面塗膜がザラザラと磨りガラス状になっていて光が乱反射する事により艶を抑えているのですが、表面がザラついているということは、その部分に汚れが入り込みやすく、カビなどの足がかりにもなりやすいのです。
ですから、後々のメンテナンスの点では艶有り仕上げの方が汚れも付きにくく、カビも発生しにくいですし、水洗いも気兼ねなく出来、カビ取り剤の使用も可能になります。そういった利点から、換気が思うように出来ないなどの条件の悪いお風呂場の場合、出来るだけ艶有りをお勧めしています。
ただし、艶有りの壁は表面の凹凸が目立ちやすく、「電灯の光が反射して寒々しい」と言われるお客様もいらっしゃいます。
好みの問題もありますのでケースバイケースでその都度御相談して艶の仕上げを決定しております。
今ではシミ止め効果の高い塗料も開発されておりますので、カビなどで真っ黒になっている壁でもカビ取り剤をかけた後、塗装をかければまっさらに綺麗になります。
ただ、壁の湿気が残っている状態ですと養生のテープもつきませんし、塗料の乾きも悪く付着率が低下してしまいますので、少なくとも塗装工事の前日はお風呂の使用をお控えいただく必要がございます。
そして乾燥の為の養生期間。
最近では弱溶剤型(塗料用シンナーで希釈するタイプ)の防臭タイプの艶消し塗料を使って仕上げる場合がほとんどですが、防臭型といっても塗料の匂いは残りますので乾燥自体はしていても塗装完了日の当日は出来るだけ使用をお控えいただきますようお願いいたしております。
この弱溶剤型の艶消し塗料、具体的には日本ペイント㈱の「ニッペ ケンエースGアクトⅡ」などですが、防カビ効果も持っています。
しかし、長期的に持続するものではないので、お風呂場を清潔に保つには、やはりこまめな換気が一番重要だと言えるでしょう。