冬の情景 2

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
府中市はもちろん、日野市、国立市、国分寺市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

 

「なんだこりゃ(@_@)!」

その声に驚いて振り向くと、そこには真っ白に霜の降りたマイカーを呆然と眺めるお隣の御主人。

「どうなさったんですか(^_^;)?」

思わず声を掛けてみると、年の頃は五十代前半といった恰幅の良い紳士。真ん丸に見開いた目でこちらに振り向くと・・・・

「車が凍っとる!」

視線を移すとガレージに入っている黒い乗用車にはかなり厚めの霜ががっちり降りていて真白。

「・・・霜が降りているだけでは(^_^;)」
「霜? この時間に? 雪とかじゃなくて? どうすりゃいいんだ(/_;) お湯掛ける? え??」
「エンジン掛けてデフロスター掛ければそのうち溶けるんじゃ・・・」
「いやいや・・遅刻しちゃうし(>_<) でもとりあえずエンジン掛けよう」

季節は初冬。この辺りで車に霜が落ちるのはしごく当たり前のような気がするのですが・・・
まあ確かにすでに九時近くだったしフロントガラスの霜などはその厚さと光り具合からいって薄氷状態。
車の温風で溶けるにはしばらく掛かりそう。

「まいったなぁ・・前にいたところではこんなことなかった・・」
「どちらにお住まいだったんですか?」
「都内。23区・・まだかかりそうだなぁ」
(一応ここも都内なんだけどなぁ・・・あっちの人、都下って言いたがるんだよね。でももうあなたも都下の人だから)
「フロントガラスの霜だけ落とせばとりあえず良いのでは?」
「どうやって(?_?)?お湯掛ける?」
「いやいや・・『霜取りヘラ』持ってませんか?」
「(@_@)ヘラ?」
「こんなのです」

そう言いながら自分の車に積んでいたプラスチック製のヘラを差し出しました。
今でもカーショップで似たようなのが販売されてますが、オーソドックスな三角形の三辺をそれぞれ霜、氷、水それぞれに使い分けるというタイプ。
職人は朝が早いので霜取りヘラは必需品。

「こんな物があるんだ・・・(@_@)」
「これをこう押し当てて・・・」
「あ!これはすごい!こんな便利な物があるんだ!」
「見たことないですか(*_*)?」
「ウーン、ないなぁ(@_@) 是非買います。どこで売ってるの?」
「今の時期なら車用品のコーナーに普通に売ってます・・(=_=)」

なんからかわれてるような気がしてきたけれど、どうやら本当に初体験だったらしい。

「すごいな~便利だな~(^o^)」

嬉々として霜取りを行う姿はまるで子供のよう。

楽しそうで良かった・・・これから毎朝することになるけどね
スキーとか行ったことなかったのかな・・・ペーパードライバー(^_^;)?
確かに23区によっては鉄道の方が便利ですからねぇ。

八王子は広い面積を持つ自治体です。
東京で雪が降ったり、あるいは降りそうになったりすると真っ先にテレビニュースに登場するJR八王子駅前ターミナル。
ここで雪に転ぶ人々を撮影しようと試みるのが彼らのパターンですがこの辺りは立派な都市部でちょっとお洒落な雰囲気。
テレビ局の思惑も空振りに終わる事が多いですが、西部になってくると高尾山、陣馬山もある。標高も上がるし冷え込みも厳しい。
立派な霜柱も立ちますし、車の霜の降り方も少し違うかもしれません。

でもどうなんだろう・・・あのあたりでも最近はそれほど冷え込まなくなってたりするのではないかなあ・・・


一覧ページに戻る