磁器タイルの外壁リフォームの流れ 1

東京都府中市の外壁塗装、リフォーム、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。

府中 調布 国立 国分寺など東京多摩地域を中心に施工を行っております。

建物の外壁が磁器タイルである場合でも、定期的な点検と、リフォームが必要であることは前回、簡単にご説明致しました。

屋上や、ベランダの防水塗膜部分や、鋼製手摺、パイプシャフト点検扉、軒裏天井など一見してそれと分かる部分以外はご説明するまでもなくおわかりいただけると思います。

また、サイディングの塗装についてご説明した時触れた窓廻りなどに使われているシーリングの打ち替えも、経年劣化に合わせてメンテナンスが必要なのもおわかりいただけたと思います。

けれども磁器タイル部分そのものについて一体どんな点検とリフォームが行うのでしょう?

実際の施行写真を交えながらご説明させていただきます。

外壁打診調査

外壁に磁器タイル、といっても、細かくは磁器タイル、せっ器タイル、陶器タイルがありますが、建物への貼り付け方・・についても昔ながらの湿式と今の主流である乾式があり・・・築三十年前後の建物のタイルの貼り付けには、乾式の中でもほとんどが専用の接着剤を使って貼り付け、その後目地処理を行った工法で施工されています。

接着剤の進歩により、衝撃にも強く軽量で単価も抑える事が出来る優れた工法ですが、地震や経年劣化によって部分的に潜在的な浮きが発生する事はやはり避けられないので、タイルの欠損、落下を防止する為に定期的な検査が必要となっています。

これは平成20年4月に、建築基準法の改正が行われて「特殊建築物(劇場、映画館、病院、ホテル、共同住宅、学校、百貨店等で一定規模以上のもの)のタイル外壁等における10年毎の外壁全面打診」義務化がうたわれるようになった事からもあきらかな事実です。

音によってタイルの浮きが分かります

では実際にどの様に検査をするか、といいますと、まずは「目視」目で見る。下から見上げてちょっと波打っている・・・などといったらもう手遅れな感じですが(^_^;)この場合は主に目地モルタルの欠損やタイル自体のひび割れなどに注目します。

 

タイル目地が欠損、タイル自体がひび割れている場合はその原因が下地や隣接するタイルの動きに関係している事になります。また、ひび割れが大きなタイルは雨水の浸入や欠落の原因となります。

次に打診棒による打診検査。ラジオのアンテナの親分みたいな伸縮自在の棒の先に金属のボールが付いている物ですが、これで表面を軽くなでていくと、浮きのある部分では「カラカラ」と軽い音がします。その部分を再度細かくなでたり、軽く叩くことによって浮いているタイルの特定をする事が出来るのです。

テープ内が浮き部分

何ということはないスイカをポンポン叩くのと同じ原理なんですが、これが実によく分かるんです。

浮き部分の特定が出来たら、タイルの場合にはマーキングを行うわけにはいきませんので、テープ等で囲みます。

そして数量をと位置を手元の立面図に書き込み記録していきます。


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