東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
府中市はもちろん、立川市、国立市、小平市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。
桜の花も満開になって、そこかしこの小学校、中学校では入学式が執り行われ初々しい一年生たちが黄色いカバーの付いたランドセルを背負ったり、微妙に大きめの制服を着て歩く学生さんの姿が見受けられます。
この時期の学校には生徒だけでなく両親がお見えになったり、市長さんをはじめとする来賓の方々も訪れます。
おもてなしする学校側としては、少ない予算の中から特にお客さんが通るところだけでもきれいにしておきたいと思うのは当然の感情。
(そういった意味では来賓の方々には校内の端から端までご見学いただけると修繕予算の上昇につながるのでは・・・と思うこともしばしばあります)
あるときの春休みに受注した工事は、職員室前廊下から校庭を横切って体育館まで続く渡り廊下を塗装するというものでしたが、これなんかは本当に来賓が通るところのみという露骨なものでしたね~(^_^;
でもね、こういう工事多かったんですよ。
この一件だけではありません何回もありました。
もちろん本当はいろんなところを修繕したいのでしょうが、まずは一番目立つところからやらざるおえなかったんですね。
その工事では春休み中、つまり入学式前にこの渡り廊下を中心に塗装工事を完了させるというものでした。
いくら桜が満開でも、その下をくぐる渡り廊下の屋根、鉄骨ががボロボロではちょっとね・・・できれば奇麗な廊下を歩いてもらいたい。
これは誰しも思うことでしょう。
だから僕らも頑張りましたよ、さび落としから始まってさび止め、中塗り、上塗りの三回塗り。
その中で一番大変だったさび落とし(ケレン作業)が終わりました
「後は余裕だなぁ・・・」
春には天気も不安定になりがちですが、今回は幸いなことに好天が続きポカポカ陽気の昼休み、渡り廊下の屋根に寝転がって見上げると桜のつぼみも大分膨らんでいました。
「もう塗るだけからね」
「春だなぁ・・・」
「暖かくなったよね」
「どうなることかと思ったけど楽勝モードだな・・」
「花見しながら仕事ができそうだね」
「ほら、あそこらへんもうすぐ咲くぞ(^^)」
「本当だ・・・今年はちょっと早そうだ」
「うんうん、入学式まで持てば良いけど・・・難しそうだなぁ」
「休みの間に散っちゃうな。これは。」
「桜も張り合いがないかもね(^o^)・・ん?あれ?」
「何?」
「やばいぞ!」
「何が?」
「散り始めたら桜吹雪だ」
「?」
「雨より怖いぞ!みんなくっついちゃう」
「あ(@_@)!」
「全部散るまで仕事にならなくなるぞ!」
「そうか!やばい!」
僕らは慌てて飛び起きるとせかせかと仕事に戻りました。
「やばいな~!」
「ヤバイヤバイヤバイ!」
それ以降の工期は、コマネズミのように動き回りました。
この際、屋根の下になる梁などは後回しです、とにかく雨掛かりならぬ「桜掛かり」部分を必死で仕上げることにしたのです。
数日後、桜は満開になり、僕らはその花の下屋根の上塗りを行っていました。
。
「風流だけどな~」
セカ、セカ、セカ
「粋だよね~(^_^;」
ペタ、ペタ、ペタ
「お願い!まだ散らないで!!(>_<)/(>_<)/」
我々が桜掛かりを塗り終えた翌日、はらりはらりと散り始めた桜。
一歩間違えていたら塗り立ての屋根が「遠山の金さん」になっているところでした。
桜吹雪ははらりはらりと舞い続け、入学式まで続いたのでした。
入学式の日が検査の日でした。通りすがりの親子が
「桜もったね~(^^)」
「良かったね○○ちゃん(^o^)」
本当に良かったです。・・・早く気が付いて。