東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
あきる野市、国立市、多摩市、日野市など東京多摩地域を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。
最近では塗装品、あるいは無塗装の窯業サイディング材に取って代わられている破風板。
屋根の側面といいますか、屋根の先端部分にある板のことです。
「切り妻」の建物部分などで雨樋が付いていない部分を「破風板」
樋の付いている部分のことは「鼻隠し」といいます。
昔の建物ですと樋の付いている軒先部分は、屋根を支える垂木が並んでいて、その垂木部分に雨樋の金物がとりついていました。
その先端部分を隠すように横板を貼るという意味から「鼻隠し」と呼ぶ説があります。
今ではほとんどの場合、名前は違えど材質は同じ。ぐるりと屋根を一回りしています。その為、私達はこれらの部分を説明するときひとまとめに「破風板」といっていますし、見積の項目にも「破風板」として記載しています。
その方が一般の方にはわかりやすいと思いますし説明もしやすいからです。
ただ、塗装面の傷み方としては差が出てくるのも事実です。切り妻である「破風板」部分は面が垂直で、雨樋が付いていないために直射日光に当たりやすく、雨にもさらされる分「鼻隠し」よりも塗膜の劣化が進んでいる場合が多いです。
このように傷みの激しい部位は、ウレタン塗装仕上げの場合ならば本来3回塗りのところを4回塗りにしてみたり、アトミクスのライフステインのような木材専用塗料(昔から使われている木材繊維に染みこむ性質のある油性塗料です)なら2回塗りのところを3回塗りにしてみたりと、ちょっとした工夫をいたします。
このような「場所による塗り回数の上増し」は、実際の規定回数を塗装した段階で他の部分より艶が出ない部分に対して行います。艶が出ないということは、本来木材の持っている脂分が飛んでしまっていて塗料を吸い込みやすくなっている状態だからです。
もっとも、最初の規定回数分が無駄になっているわけではなく、木材の内部に染みこんで硬化している訳ですからちゃんと腐食防止の機能を持っています。
その上で念のため最後の駄目押しに1回塗装しておくのが我が社の基本方針なのですが、残念なことにそれでも艶が出てこないほど傷んだ切り妻の「破風板」は多々存在します。
なぜならその木部表面が腐食によってザラザラになってしまっているからなのです。
表面の凹凸に乱反射してしまうと、平面は綺麗には光りません。かといって安易にパテなどを使用するのも耐久性がかえって落ちてしまうためお勧めしません。
それなら意味がないじゃないかと思われるかもしれないですが(^_^;
親父の代からのやり方なので・・けれども、数年後にはちゃんと差が出ます。
ちなみに近年の窯業サイディング製の破風板、鼻隠しの場合には、木製品の場合ほど傷みの差異が少なくなっているように思います。