帝王降臨 4

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。府中市はもちろん、日野市、拝島市、稲城市、小金井市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

『帝王』に対する有効な対策は何も思いつかないまま、唯一の希望である佐藤君に託した翌々日の放課後がやってきました。

「来てくれますかね~(^_^;)」
「どうだろうな・・・今の子供達って塾やら習い事で忙しいみたいだからなぁ・・」
「佐藤君だけでも来てくれると心強いですよね」
「ウーン・・・ウン?」
「なんか来ましたね!」
「来たな!・・・(^^;)あれ?」
「随分大人数ですね・・・ちがうのかな?」
「いやいや、先頭にいるのは佐藤君だぞ」

校舎の昇降口から姿を現した子供達。その数は十四、五人。男女比は半々ぐらい、背丈がバラエティに富んでいるところをみると様々な学年が入り交じっているようです。
その先頭、胸を張って歩いているのは紛れもなく佐藤君でした。

「おじさーん! 来たよ~(^0^)」
「おお、佐藤君(^_^;)すごいな・・・大軍団じゃないか」
「うん。みんな『いきもの係』とボランティアの友達だよ(^_^)v」
「ボランティア・・・(^^;) そうなんだ・・・そ、それはありがたい」
「こんにちは~!!!!(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)(^^)」
「ホントにジュースおごってくれるの?」
「わーい。僕オレンジジュース!」
「サイダーでも良いの?」

ちびっ子軍団はいつの時代も元気いっぱい。

「うんうん・・・約束は守るよ(^^;)でも・・」
「え~なんなの?(?_?) くれないの?ちゃんと家に帰ってから飲むよ」
「でも冷たいのが良いよね。すぐ飲めるし・・・」
「早く!早く!」

社長もタジタジ。すがりつくように佐藤君に視線を投げました。まかせておけといわんばかりにうなずく佐藤君

「みんな~(^^)ジュースの前に、こっちの檻からあっちの檻に動物移すよ~」
「は~い(^^)(^^)(^^)(^^)」
「本当にそれだけでいいの?(^_-)?」
「どうして自分でやらないのかな(?_?)」
「ホントのホントにそれでジュースもらえるのかしら(‘_’)」

あれれ・・・ちょっと話が違うような・・・(^^;)

「いいから!いいから!早く移動しちゃおう(^o^)」

と、佐藤君。

「了解!(^-^)(^-^)(^-^)(^-^)(^-^)(^-^)(^-^)(^-^)(^-^)(^-^)(^-^)(^-^)(^-^)(^-^)」

『いきものがかり』軍団は無造作に飼育小屋の扉を開くとわらわらと中に飛び込みました。
逃げ回る『帝王』
しかしあっさりとちっちゃな女の子にわしづかみにされると「コケッ。コケッ」と悲しげな声を上げました。
傍らでは二人がかりでウサギを抱える男の子達。もっともこれは他に捕まえる動物がなくなっちゃったから友達の獲物に横から手を添えてみたというのが本当のところのようです。

「○○ちゃん!『帝王』貸して」

やたらと陽気な佐藤君。

「え~ヤダよ(>_<)ジュースもらうんだもん」
「大丈夫だよ!約束してるんだもん。そこの餌箱持って来て」
「餌箱でもいいの?」
「約束だから大丈夫!」
「じゃあ僕は箒だ(^o^)
ちりとりだって大切だよね!(^-^)」
「お水のお皿を持ってこう!」
「あ、僕も持つ!二人で運ぼう(^^)/」
「約束!約束!(^O^)(^O^)(^O^)(^O^)(^O^)」

こうして前半は『いきもの』を、後半はそれ以外のものを大事そうに抱えた奇妙な行列が扉をくぐって、仮設小屋へとすすんでいきました。

「・・・やられたな(^_^;)」
「まんまとひっかかりましたね(^_^;)」
「でも・・・(~o~)あはは。たいした奴だ!
「たしかに(^_^)」
「しょうがない。約束だ(^^) ジュース15本買って来るか。サイダーも混ぜてな」
「僕が行って来ます!」

あれから35年。佐藤君はどんな大人になったのでしょう。
ちょっと知りたいと思うのは僕だけでしょうか。


一覧ページに戻る