東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。府中市はもちろん、調布市、八王子市、昭島市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。
さて前回は、塗装に仕上がりに大きな影響を与える下地処理、ケレン、ペーパー掛け、パテ処理などについてお話しいたしました。
いよいよペンキ塗りとなるわけですが、その前にもう一つ大切な作業が有ります。
それは「養生」ですね。「下地処理」と共に、これをどれだけ丁寧にやるかにプロとアマの差が出てくると思うのです。
ペンキを塗るとどうしても床に垂らしてしまったり、ローラーの回転によって散ってしまった塗料が飛散します。
これは我々プロが行っても完全に防ぐことは難しい。ましてDIYならばなおさらです。
けれども汚れてしまいそうなところをあらかじめ新聞紙やビニールなどで覆ってしまえばまったく問題はなくなります。
のびのびと塗装に専念できますので是非準備なさってください。
まず最初に床ですが、これは真下はもちろんのこと少し範囲を広げて養生しましょう。
また作業スペースだけでなく塗装資材(材料の缶、ローラーセットや一時的に使う脚立などの道具)の置場と、その場所へのの通路も養生しておけば安心です。
そしてその養生の上を歩くときには汚れてもかまわないような古靴やスリッパを使いましょう。
この靴を脱ぐことによって休憩場所やトイレへの移動も気楽に行えます。
衣類についても汚れても良い服の上に作業着コーナーで販売されている「ヤッケ」(写真はアマゾンで販売されているもの)などを着ると、それをササッと脱ぐことで作業スペース以外にペンキがついてしまうことが避けられます。
「ヤッケ」は塗料が浸透しにくいので「ペンキ屋が愛用」している作業服ですね(^^)
「なんでみんなヤッケ着てるの?」って聞かれるぐらい。
作業着屋さんで最も値段が安い商品だからです。
頭にかぶるフードもついていますから天井を塗るときなどにも重宝します。
夏場以外ならお勧めのアイテムです。
冬場は暖かいんですけどね~。
床以外の壁面なども汚れてしまいそうな場合は養生をしておくと安心ですね。
ただ、ビニールや古新聞などをガムテープで貼り付けると完成のあとテープと一緒に壁紙や塗料などがはがれてきてしまう場合が有ります。
ガムテープの粘着力は侮りがたく、養生用と書かれて販売されている種類の製品でも鉄部に塗られているペンキなどもはがしてしまうので要注意です。
百円ショップなどで見かける茶色い紙製の粘着テープは更に糊も残りやすいので使わない方が良いと思います。
それらの養生にはまず「マスキングテープ」と呼ばれる紙でできた粘着力の弱いテープを利用するのが良いでしょう。(写真はアマゾンで販売)
それを使用する際にも目立たない隅の方で一度試し貼りをして綺麗に剥がす事が出来るか確認する必要があります。
マスキングテープは、窓枠等の見切りにも使うことが出来ますよ。
これを貼っておけば刷毛塗りの塗分けも簡単です。
最近ホームセンターでは「パイオランテープ」(写真はアマゾン)という半透明な幅広のテープが養生用テープとして販売されています。
しかし、ガムテープほどではないですが意外に粘着力が強いので注意が必要です
テープ類を使う場合には必ず目立たない場所に
試しにほんの少し貼って剥がしてみる癖を付けた方がよろしいかと思います。
床の他、外壁などの養生に便利な「マスカーテープ」(写真はアマゾン)というものがあります。
テープにビニールがセットされているものでテープを貼ったあと折りたたまれたビニールを引き出すと簡単にその幅の養生を行う事が出来ます。
便利な製品ですが一般的に見かけるものはガムテープを使用しているものが多いので一度「マスキングテープ」を捨て貼りしてその上に「マスカーテープ」を貼ると安心です。
なんか面倒なことを言ってるなあ・・・と思われるかもしれませんが養生というものは経験を重ねると何にどんな養生を使えば良いか分かってくるもので、こればかりは一概に「これにはこれでOK」とこの場で言い切れないのが現実です。
例えば壁紙についても、輸入壁紙の紙製のもの(めったにないとですが)にはマスキングテープですら表面が傷んでしまうことがあるのです。
大切な家具や壁紙が、養生をすることによって損傷してしまう事についての責任はとることが出来ませんので一番粘着力の弱いものからその都度試していただくしかない事をご理解ください(^_^;
養生も塗装屋の腕の内の一つです。
DIYの場合には「急がば回れ」の精神でじっくりと取り組んでいただければと思います。
また、養生の際には換気口や、熱の出る器具や場所などを塞いだり、覆ったりもしないことも心がけ、特に燃焼器具の吸気、排気部分を養生することは絶対に行わないでください。
これは一番のお約束です。(^^)くれぐれもお気を付けください。
さて、次回はいよいよ「塗装のコツ」ですよ!