東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
府中市はもちろん、多摩市、日野市、国立市など東京都多摩地区を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。
私が持っていった簡素なパイプ椅子に深々と腰を掛けながらビールを堪能したご老人。
その翌日も王様に椅子の用意をさせていただきました。
そしてその翌日。どうにか最後の上塗りが終わり、かすれや塗り残しを確認していた最終日。
「ありゃ? アイタタタ(>_<) 腹が痛い・・・」
その日は特に寒い日だったからでしょうか?急に差し込むように腹痛が・・・
「なんか変なものでも食べたかなぁ・・待てよ、この時間だとトイレもう閉まってるかも(^^;) ヤバイ!」
この公園にはトイレがなく、工事期間中折り畳み自転車でさっと行ける距離にあった市営テニスコートのトイレをお借りしていました。
しかしこのトイレは仮設のような簡易型でテニスコートの利用時間が終わる5時になると、いたずら防止のため南京錠が掛けられてしまうのです。
そして時計はまさに5時数分前・・・
慌てて自転車に飛び乗ると公園を飛び出しました!
「いやいや・・ちょっと待った(>_<)忘れるところだった!椅子!椅子!」
あと十分もすればワンコと王様がやってくる時刻です。
グッとこらえて、パイプ椅子を水飲み場の前に場所にセット。そして一目散にテニスコートへダッシュしましたが・・・ああ無情。
まだ100メートル以上先のに見えるトイレに南京錠を掛け立ち去ろうとする人影が見えるではありませんか。
目の前が真っ暗になりそうな絶望感。
まさしく絶体絶命のピンチ!・・・うん?
「(@_@) あの犬は!」
半信半疑のまま自転車を全力でこぐ私の姿を見て
「ワン!ワン!」
と尻尾を振る柴犬。
そしてゆっくりと振り向いた丸顔はまさしく・・・
「よう!ペンキ屋さん! 今日はもう工事終わりかね(^o^)」
「いやいや(;_;) ちょっとトイレ借りにきたんだけど・・・」
「おお!そうか!(*_*) 待ってろ、今あけてやる」
「ありがとうございます!」
「さあさあ(~o~) いくらでも好きなだけつかってくれ。あはは」
「感謝!!(>_<) です!」
そうなのです。このご老人はこの「オアシスの管理者」だったのです。
朝このトイレの鍵を開け、夕方閉め・・・そしてあの公園に寄ってビールを飲む。それがこの人のルーティーンだったのです。
「いやぁ助かりましたよ(^^;)」
「なんの、なんの。(^_^) お兄さんには借りがある。役に立ててよかった」
「それでいつもこの時間だったんですね(^_^)」
「ウンウン。今日も頑張った(^o^)」
「明日からはベンチ座れるように朝のうちにバリケードとっておきますよ(^^)」
「そうか。やっと終わるか(^_^)」
「ハイ。お待たせしました(^^)」
「寂しくなるなぁ・・・(^^)」
「僕もです。(^o^) ははは」
「ははは(^o^) 公園も綺麗になった!お前もそう思うだろ?」
「ワン!」
いわゆる一期一会といいますが、私にとって今でも忘れられない出来事です。