府中市をはじめ多摩地区で一般住宅の塗り替え工事、外壁塗装を承っております有限会社不二塗装です。
先日屋根の遮熱塗料について書きましたが、ひとつ思い出した施工事例がありました。
場所は市内の公立保育所。
保育所の仕事も当社は数多く施工させていただいているのですが、各施設に必ずあるのが2階からの非常避難用滑り台です。
こちらの避難滑り台は、テラゾーと呼ばれる大理石や石灰岩の砕石をセメントで固め表面を研磨した人造大理石の一種で、ちょっと前までは公園や学校の流し台と言えば皆これでした。
ところがこのテラゾー、風雨によってセメント部分だけ風化してしまうと砕石の部分だけが浮き上がり表面がザラザラになってしまいます。
使用頻度が多ければ全体に摩耗が進むのでそんなこともないのですが、なにせ避難用の滑り台です。
使われるのは訓練の時ぐらい(そうあって欲しいです)、当然ザラザラとなってしまい、
いざというとき滑る事が出来ないノンスリップ状態となってしまいました。
その為、ステンレスプレートを張り付けてなめらかにする補修が行われたそうで、問題解決・・・
だったのですが、夏になってこのプレートが予想以上に熱くなることが分かって繊細な子供達の肌では耐えられそうにない事が分かりました。
うかがってみると、ちょうど真南に向いているせいか、真夏の車のボンネット並み。卵焼きが出来るか試してみたくなる温度です。
そこでこのステンレス面をサンディングし、ステンレス用の下地処理材を塗布、遮熱塗料を2回塗ることによって避難滑り台の早期復旧を試みることになりました。
出来るだけ明るい色で仕上げたことも合って結果は上々。こまめにペーパーを当てたこともあって表面も円滑なままです。
この夏、別件でこちらの保育所を訪れましたが、ちゃんと
今でも塗膜がしっかりとしていて、七年間、熱いという苦情もありませんでした。
でも・・そろそろ塗り替えた方がいいんだがなぁ・・・(^_^;)