東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
調布市、八王子市、三鷹市、狛江市、拝島市など東京多摩地域を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。
皆さんは地下道やトンネルを通る時、コンクリートの壁にポコリと膨れている場所があったり、一部のコンクリートが剥がれ落ちて錆びた鉄筋がむき出しになっている場所を見たことがありませんか?
あるいは古い建物でも見かけたことが有るかもしれません。
鉄筋コンクリート構造の建物は押しつぶされる力に強いコンクリートと、引っ張られる力に強い鉄筋で構成されています。
双方の長所を生かして強度を保っているわけですね。
この引っ張られる力に強い鉄筋は、柱などの場合、外側に近い部分に配置することによって左右からの揺れ(引っ張り)に強い構造になります。
外壁においてもそれは同様で、外側に近い場所に網の目のように配置されています。
ですから、外装部分の4~5センチ奥といった我々が思っている以上に浅い部分に鉄筋が埋まっています。
本来、コンクリートはアルカリ性ですから、コンクリートの中に埋め込まれた鉄筋は錆びることはありません。
しかし、高度経済成長期にどんどんとふえていった鉄筋コンクリートの建物のなかには材料に海砂を使ってしまっているものも極々まれにあったり、あるいは外装の適正な改修が行われなかったために発生したクラックや、撥水効果のなくなった壁からの雨水の進入などにより徐々に中性化した壁面内の鉄筋に錆が発生してしまうことがあります。
一時期からよく聞かれるようになりました「酸性雨」という言葉。
近年の大気汚染によるこの弱酸性化した雨水が大きな影響を与えているのだという説もあります。錆びて(酸性化して)体積が増加した鉄筋は、内部からコンクリートを圧迫します。そして一番弱い方向、つまり外壁側へ押し出す力となって、皆さんがよくみかけるぽこりと膨れた壁や、鉄筋がむき出した外壁となるのです。
こうなってしまいますと美観の問題はもちろんですが、崩落したコンクリート片で事故が起きてしまったりということも起こりかねません。
また、むき出しになった鉄筋は更に錆が進みますし、更なる爆裂部分の発生につながったり強度も落ちていくことになります。