これもよくある台風の被害

東京都府中市の外壁塗装、塗り替え業者、有限会社不二塗装です。
八王子市、町田市、拝島市、立川市など東京多摩地域を中心に塗り替え、リフォーム施工を行っております。

さて、台風がやってきて強風にあおられた屋根、千葉のような大災害は別として、その他にも比較的多く起きる不具合にコロニアル屋根の棟包みのトタン板が剥がれ落ちてくるというものがあります。
いわゆる棟板金というもので、屋根を真横にから見た時に頂点に当たる一番高いところ。これが「棟」です。コロニアル屋根の場合は平面部分はカラーベストといわれるスレート板ですが、これを下から張っていき、最後の収まりの部分に棟板、あるいは貫板と呼ばれる杉板を打ちます。
そして最後にトタン製の棟用の板金板を乗せ、貫板の横に打ち付ける形で止めていきます。

棟板金と緩んだ止め釘

もちろんスクリューネイルと呼ばれる抜けにくい釘で打たれているのですが、長い年月でこれが少しずつ緩んでくるのです。
原因としてよく言われるのは板金板の金属収縮によるもの。
冬は霜が降りるほど冷たく、夏はやけどする程熱くなる環境でトタン板は収縮を繰り返す訳なのですが、この際、もっとも縮んだ時に釘に食い込んだトタンが、夏にほんのわずかではありますがトタンの伸びた分だけ釘を押し出そうとする。
もちろん屋根の角度や日当たりなど様々な要因によってその影響を受けやすい屋根と受けにくい屋根があります。
しかし築十数年たった建物の屋根に登ってみるとどんな建物でも数㎜は浮いている箇所がみつかりますし、場合によっては1㎝近く釘が緩んで突き出していることがあります。

風で飛んだ棟板金下の棟板

このようになって釘による固定力が弱まった状態で台風による横風を受けると、一気に釘が抜けて風をはらんでトタンが飛んでしまうのです。
この場合、貫板と貫板の間にはスレートの隙間があるので、出来るだけ早めにトタンの補修を行った方がよいのですがほとんどの場合最下層に防水シートが貼ってあるので、すぐに雨漏りが起きるということは少ないようです。

実際、見積もりに行って屋根に上がってみたら棟板金が数枚なかったということも今までに何度か経験したことがありました。

ただ強風によって飛ばされた場合には、お隣にまで飛んで行ってしまうこともございます。

その場合には、ご近所にご迷惑をかけてしまうこともありますので要注意ですね。
もちろん当社の塗装工事の際にはこの「棟板金止め釘」の点検と増し打ち、打ち直しを行っておりますのでご安心下さい。


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